パーキンソン病
パーキンソン病とは、中脳の黒質という部位の神経細胞が変性・脱落しドパミンという神経伝達物質が不足することで起こる神経変性疾患です。特に運動機能の障害を中心に、自律神経障害や精神症状、認知能力の変化など多岐にわたる症状が見られます。
主な特徴
パーキンソン病の主な特徴と原因
原因・明確に不明。環境要因と遺伝要因が関与。黒質のドパミン神経の変性による。
好発年齢・50〜65歳ごろに多いが、高齢になるほど増加。
男女比・やや男性に多い。
進行・徐々に進行する慢性疾患。完全な治癒は困難。
主な4つの運動症状
❶振戦_安静時に手や足が震える。典型的には「ピルローリング様振戦(指で丸薬を転がす様な動き)」
❷筋強剛_筋肉のこわばり、抵抗があり、鉛管様あるいは歯車様の動きになる。
❸無動・寡動_動きが鈍くなる。表情が乏しくなり、瞬きや腕の振りが少なくなる。
❹姿勢反射障害_バランスが取りづらく、転倒しやすい。突進現象(前に倒れそうになり止まらない)など。
その他の運動症状
・小刻み歩行(すり足、小股、前傾姿勢)
・姿勢異常(体が前屈する)
・書字困難(文字がだんだん小さくなる:小字症)
・声が小さくなる(小声、かすれ声)
非運動症状
自律神経症状:便秘、排尿障害、起立性低血圧、発汗異常
精神症状:抑うつ、不安、幻覚、妄想
認知機能障害:注意力低下、遂行機能障害、記憶障害(進行すると認知症になることも)
睡眠障害:レム睡眠行動異常(夢に反応して動く)、不眠、日中の過度な眠気
嗅覚障害:発症初期から見られることが多い。風邪などのせいでないにもかかわらず、匂いを感じにくい。
東洋医学的な視点
中医学では、パーキンソン病は「震顫」「痿症」「風内道」などに関連づけられ
・肝風内動
・腎精不足
・脾虚生痰
などの証として捉えます。
その証に合わせたツボえお選穴し、施術にあたり症状緩和を目指します。
はりハウス治療方針
体の興奮異常反応から正常化を目指します。
東洋医学から診た(気、血、津液)等の体のバランス健康状態の調整、解剖学的(骨、筋膜、神経、内臓)ルートの異常バランスの調整でパーキンソン病の症状緩和を目指します。 症状がもっと辛く重くならないうちに早めにご相談をしましょう。

(税込)
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