起立性調節障害
起立性調節障害とは、自律神経系の機能がうまく働かずして起こる疾患で、思春期に多く子供や青年期に多く見られる疾患です。検査異常が見つかりにくいことから周りからの理解なども難しい疾患です。「怠けている」と違い体の機能障害から基づく疾患であり、適切なケアが必要となります。
主な特徴
1、思春期に多い
小学生から高校生に多く見られる。特に女性の発症率が高め。
体の成長に神経系が追いつかなくなることが関与している。
2、自律神経系の不調
自律神経は心臓、内臓、血管を調節して体の健康を維持しています。うまく機能しないと、立ち上がる際に十分な血流が脳にいかず、めまいや立ちくらみが生じる。
3、心理的、社会的影響
成長過程の心理的影響や社会的ストレスなどの影響も関係しています。
学校の不登校や生活に支障をきたすこともあります。
主な症状
1、起立時の症状
めまい、ふらつき、立ちくらみ
2、全身的症状
倦怠感、朝が起きれない、頭痛、動悸、吐き気、集中力低下
3、日内変動がある
朝が辛く、夕方にかけて症状が軽減する傾向がある。
はりハウスの治療方針
自律神経系が深く関与していることで体に影響を及ぼしています。
検査上異常が見つかりにくく、理解してもらいにくいなど生活へのストレスも増えることでさらに悪化を招きかねません。当院では東洋医学所見、主に脾、腎、心の失調と関連するとも考えられます。その他、気血滞りや陰陽バランスの乱れを調整、解剖学的所見、筋膜や神経、内臓などの滑走の詰まりや緊張を取り除き症状緩和を目指します。